腸閉塞(イレウス)とは|腸閉塞の症状と原因

 

腸閉塞(イレウス)とは

腸閉塞で無い状態であれば、私たちが食べたものは通常、食道から胃、胃から小腸、小腸から大腸を通って肛門へと運ばれ、便として排出されます。腸管の中では、私たちが食べた物や消化液などが肛門へ向かって流れています。しかし、小腸や大腸の一部が何らかの原因で狭くなったり塞がってしまったりすると、食べたものが腸管内に溜まったまま、肛門から便となって出てこなくなってしまう状態が腸閉塞です。

 

腸閉塞とは、その名称どおり小腸や大腸が様々な原因で狭くなったり塞がってしまう状態になる病気で、イレウス(ileus)ともいわれています。医療の現場ではイレウスという呼び方が一般的なようです。

腸閉塞の症状

腸閉塞はまず腹痛からはじまります。腹痛は、ずっと痛みが持続するわけではなく、治まることもある、いわゆる「疝痛・せんつう」です。痛みは激しく、大人でも動けなくなる程の痛みを訴える場合もあります。吐き気や嘔吐も腸閉塞の代表的な症状で、何度も嘔吐を繰り返すため、脱水症状をおこすこともあります。腸管の中の流れが滞ってしまい、食べたものがスムーズに肛門へ流れなくなってしまう病気ですから、おならや便も出なくなってしまいます。そのため、腹部がパンパンにはってしまったり、お腹が膨張するような違和感を感じることもあります。

 

腸閉塞の中には、症状が急激に進行し、ショック状態に陥り死亡してしまうケースもあります。逆に、症状がゆっくり進行するケースもあり、この場合だと腸閉塞を見落としてしまい、適切な治療が行われず症状が悪化してしまうこともあります。腹痛や嘔吐などの症状は、誰もがよく経験することがあるため、そのうち改善するだろうと甘く考えてしまいがちですが、腸閉塞は自然には治りません。適切な治療を早期に行わないと、最悪は命に関わるような事態になる場合も珍しくないのです。

原因

腸閉塞は、盲腸や大腸がん、子宮筋腫などでお腹を切る手術をしたとき、腸と腸、或いは腸と他の臓器がくっついてしまう「癒着」が原因でなるケースが多く、全体の9割近くを占めています。腸が癒着してしまうと、腸のねじれやゆがみを生じて腸の中の内容物(食べた物や消化液など)がスムーズに流れなくなり、腸が塞がった状態になってしまうというわけですね。お腹を切る手術をした経験がある方は、腸閉塞になるリスクが高いので術後は注意が必要です。

 

また、腸閉塞は腸のはたらき(腸のせん動などです。)が低下してしまうことも原因になります。腸のはたらきが低下する主な原因には、統合失調症などの精神疾患治療薬や強い痛み止めの鎮痛剤の副作用などがありますが、その他にも精神的なストレスや消化の悪い食べ物を大量に食べることも原因になると考えられています。

 


腸閉塞(イレウス)とは|腸閉塞の症状と原因